MRIが新しくなりました。

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10月から行ってきたMRIの入れ替え工事が終了し、新しいMRIの運用を開始しました。MRI検査は磁気を利用し体内を検査する方法です。CTなどと違い放射線被ばくの心配はありません。従来当院では0,3テスラの開放型MRIを使用してきましたが、新しく1,5テスラ(従来の5倍の磁気)のMRIに変更いたしました。整形外科では関節内部や脊椎の病変の確認のためにMRI検査が必須の検査となってきています。従来のMRIでも十分な画像が得られましたが、より早く、より精細な画像を得るために新機種に変更しました。

特徴はいくつかあります。①撮影時間が従来の四分の一であり長時間の検査による負担を減らせます。②磁力の増加により、精密な画像が得られます。③頸椎、胸椎、腰椎の同時検査ができます。④全身の腫瘍検査が一度にできます。(細動密度の変化を感知し一度に全身の精査ができます。今までは一日12,3人が限界のため後日検査となることがありましたが、これからは可能な限り当日検査を行います。また、特徴④を利用してがん検診を行います。同様の検査であるFDG-PETは最低10万円かかりますが、可能な限り安価で検査をできるように検討しています。整形外科で見つけることのできる悪性腫瘍の殆どは骨に転移したStageIVでしたが、これからは早期の悪性腫瘍の発見に寄与できるようになりました。画像読影のスペシャリストの協力も得ることができました。

その他全脊椎撮影(首から腰まで)や体脂肪率の測定も可能です。

末梢の血流測定など可能な機能が満載しています。

多くの患者様の診断と治療、病変の早期発見に役立てていきたいと思います。

全身拡散強調画像
全脊椎撮影