L-007 非特異的腰痛とは? ~ぎっくり腰・筋筋膜性腰痛・椎間関節性腰痛・仙腸関節障害をわかりやすく解説~

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L-007 非特異的腰痛とは?
~ぎっくり腰・筋筋膜性腰痛・椎間関節性腰痛・仙腸関節障害をわかりやすく解説~

監修

  • 猛俊
  • 拓郎
  • 直樹

結論

腰痛で整形外科を受診される患者さんの70〜80%は、痛みの原因を一つに特定できない「非特異的腰痛」といわれています。

「ぎっくり腰」もその代表的な病態の一つです。

非特異的腰痛では、筋肉、筋膜、椎間板、椎間関節、仙腸関節など、複数の組織が痛みに関与していることが多く、「この一か所だけが原因です」と断定できないケースも少なくありません。

ごうだ整形外科では、画像だけに頼ることなく、問診や診察を最も重視し、患者さん一人ひとりの痛みの原因を丁寧に見極めながら治療を行っています。


この記事でわかること

非特異的腰痛とは?

腰痛は非常に多くの方が経験する症状ですが、そのすべてに明確な原因が見つかるわけではありません。

実際には、腰痛の約70〜80%は原因を一つに特定できないと考えられています。

このような腰痛を「非特異的腰痛」と呼びます。

一方で、

などは、診察や画像検査によって原因を特定できる代表的な腰痛です。

しかし、それ以外の多くの腰痛では、筋肉や筋膜、椎間板、椎間関節、仙腸関節など、複数の組織が痛みに関与していることが多くあります。

そのため、「どこか一つだけが悪い」と考えるのではなく、症状や診察所見を総合的に評価することが大切です。


ぎっくり腰(急性腰痛症)とは?

「ぎっくり腰」は病気の名前ではありません。

医学的には急性腰痛症と呼ばれ、突然発症する腰痛の総称です。

朝起き上がろうとした瞬間、重い物を持ち上げた瞬間、体をひねった瞬間などに激しい痛みが生じ、立ち上がることや歩くことが困難になることもあります。

しかし、多くの場合は1週間から10日ほどで自然に痛みが軽減していきます。

急性腰痛症の原因は一つではありません。

椎間板が関与していることもあれば、椎間関節や筋肉、筋膜などが原因となっていることもあります。

つまり、「ぎっくり腰」という名前は、急に起こった腰痛をまとめて表現している言葉であり、一つの病気を指しているわけではありません。


筋筋膜性腰痛とは?

筋筋膜性腰痛とは、腰の筋肉や筋膜に負担がかかることで起こる腰痛です。

長時間のデスクワークや中腰での作業、重い物を持つ仕事、不自然な姿勢を続けることなどがきっかけとなり、筋肉や筋膜に負担が蓄積して痛みが現れます。

筋肉や筋膜は体の比較的浅い部分にあるため、押すと痛みがあり、その筋肉を動かすような動作で症状が強くなることが特徴です。

湿布や消炎鎮痛薬、筋弛緩薬などが効きやすく、多くの場合は数日から数週間で改善します。

ごうだ整形外科では、筋筋膜性腰痛が1か月以上続く場合には、別の病気が隠れていないかを考えることが重要と考えています。

そのため、症状が長引く場合には、ヘルニアや脊柱管狭窄症、椎間関節障害など、ほかの原因についても詳しく調べます。


ごうだ整形外科の診療ポイント①
腰痛は温めた方が楽になることが多くあります

「腰痛は冷やした方がよい」と考えている方も少なくありません。

確かに、受傷直後で炎症が強い場合には冷却が有効なことがあります。

しかし、多くの腰痛では、温めて血流を改善することで筋肉の緊張が和らぎ、痛みが軽減することが少なくありません。

入浴や温熱療法なども有効な治療の一つです。

また、筋膜が痛みの原因と考えられる場合には、エコーで状態を確認しながら行う筋膜リリースも治療の選択肢になります。


第1部終了

第2部では、「椎間関節性腰痛」と「仙腸関節障害」の特徴、ごうだ整形外科で行っている神経ブロック治療について詳しく解説します。