半月板損傷について

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カテゴリー: 膝痛

半月板損傷の症状と治療|膝の引っかかりや痛みの原因を整形外科医が解説

監修:合田猛俊  清藤直樹


結論

半月板損傷とは、膝関節のクッションの役割をする「半月板」が傷つく病気です。

膝の痛み
膝の引っかかり感
正座ができない
階段がつらい
膝に水がたまる

といった症状がみられます。

スポーツによるケガだけでなく、加齢によって発症することも多く、中高年の膝痛の原因としてもよくみられます。

早期に診断し適切な治療を行うことが大切です。


半月板とは?

半月板は膝関節の中にある軟骨組織で、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあります。

半月板には、

衝撃を吸収する
関節を安定させる
軟骨を保護する

という重要な役割があります。

表1 半月板の役割
役割 内容
衝撃吸収 歩行や運動時の衝撃を和らげる
荷重分散 体重を均等に分散する
関節保護 軟骨のすり減りを防ぐ
安定化 膝関節を安定させる

半月板損傷の原因

半月板損傷には大きく2つのタイプがあります。

表2 半月板損傷の原因
タイプ 原因
外傷性 スポーツ・転倒・事故
変性型 加齢による劣化

若い方ではスポーツ中のケガが多く、

40歳以降では加齢による変性断裂が増加します。


半月板損傷の主な症状

症状は損傷の程度によって異なります。

表3 主な症状
症状 特徴
膝の痛み 曲げ伸ばしで痛い
引っかかり感 動きがスムーズでない
腫れ 水がたまることがある
可動域制限 深く曲げられない
ロッキング 急に動かなくなる

このような症状は要注意

次のような症状がある場合は半月板損傷の可能性があります。

正座ができない
しゃがめない
階段の昇り降りがつらい
歩き始めに痛い
膝をひねった後から痛い
膝に水がたまった


半月板損傷と変形性膝関節症の違い

患者様からよく質問されます。

表4 半月板損傷と変形性膝関節症の違い
項目 半月板損傷 変形性膝関節症
年齢 若年〜高齢 中高年
原因 ケガ・加齢 軟骨のすり減り
引っかかり感 多い 少ない
ロッキング 起こることがある まれ
水がたまる 多い 多い

実際には両方を合併している方も少なくありません。


MRI検査が重要です

レントゲンでは半月板は写りません。

そのため診断にはMRI検査が有効です。

表5 検査方法
検査 わかること
レントゲン 骨や変形
MRI 半月板・靭帯・軟骨
超音波 炎症や水の貯留

半月板損傷の診断ではMRIが重要な役割を果たします。


半月板損傷は自然に治る?

損傷の場所や程度によります。

半月板の内側は血流が少ないため、自然治癒しにくいことがあります。

ただし全ての方が手術になるわけではありません。


半月板損傷の治療

まずは保存療法を行います。

表6 保存療法
治療法 内容
安静 炎症を抑える
リハビリ 筋力改善
内服治療 痛みを軽減
注射治療 炎症を抑える
サポーター 負担軽減

多くの患者様は保存療法で改善が期待できます。


手術が必要になるのは?

以下のような場合に検討されます。

ロッキングがある
強い痛みが続く
保存療法で改善しない
スポーツ復帰を目指す

近年は関節鏡を用いた低侵襲手術が主流です。


体重管理も重要です

半月板が傷ついた膝では体重の影響を受けやすくなります。

表7 体重と膝への負担
体重 歩行時の膝への負担
60kg 約180〜300kg
70kg 約210〜350kg
80kg 約240〜400kg
90kg 約270〜450kg

体重管理は膝への負担軽減につながります。


ごうだ整形外科で行っている治療

レントゲン検査
MRI検査
リハビリテーション
運動療法
内服治療
注射治療
PRP療法
PRP-FD療法
培養上清液治療
体重管理プログラム

患者様の状態に応じて治療方法をご提案しています。


よくある質問(FAQ
Q. 半月板損傷は手術しないと治りませんか?

多くの患者様は保存療法で改善が期待できます。


Q. 半月板損傷は放置しても大丈夫ですか?

症状が軽い場合もありますが、放置すると変形性膝関節症につながることがあります。


Q. MRIは必要ですか?

半月板損傷の診断には非常に有用です。


Q. 正座できないのは半月板損傷ですか?

可能性があります。

変形性膝関節症との鑑別も重要です。


Q. 体重を減らすと改善しますか?

膝への負担軽減が期待できます。


まとめ

半月板損傷は膝関節のクッションである半月板が傷つく病気です。

などが代表的な症状です。

MRI検査による診断が重要であり、多くの場合は保存療法から治療を開始します。

気になる症状がある場合は早めに整形外科へご相談ください。


監修者プロフィール

合田猛俊 医療法人社団GOZEN 理事長  整形外科専門医・医学博士
清藤直樹 岩見沢ごうだ整形外科院長 整形外科専門医 医学博士

医療法人社団GOZEN 理事長
ごうだ整形外科 理事長
整形外科専門医・医学博士

整形外科診療を中心に、神経ブロック治療、再生医療、運動療法など幅広い診療を行っています。

札幌市の北7条ごうだ整形外科、岩見沢ごうだ整形外科にて地域医療に取り組み、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。


記事情報

この記事は一般的な医学情報をわかりやすくお伝えすることを目的として作成しています。

症状や治療法は患者様によって異なるため、実際の診断や治療については医療機関へご相談ください。

【監修】
合田猛俊 医師
(医療法人社団GOZEN 理事長・整形外科専門医・医学博士)

【医療機関】
北7条ごうだ整形外科
岩見沢ごうだ整形外科

【最終更新日】
2026年6月

【記事カテゴリー】
半月板損傷
膝の痛み
スポーツ整形
整形外科

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