当院の感染対策について

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先日、患者さまより当院ではなぜ検温を行わないのか?と疑問が寄せられました。ここでその疑問に私の考えをお答えします。

検温で新型コロナの感染者を区別することはできません。感染初期症状の一つに発熱がありますが、発熱する病気は他にもたくさんあります。コロナの感染では無症状であることのほうが多いと認識しています。

 当院は整形外科でありどこかが痛くて受診する患者さまが殆どです。熱があるので当院では診察はできませんとは決して言いません。体調のすぐれない方は申し出いただき特別待合室でお待ちいただき、早急に診察、治療を行います。

感染に対する対応は市中病院ではできないほどの対応を行っています。

①入口でのスリーオブディフェンスの設置

②手指消毒

③マスク、手袋、アイガードの使用

④接触部分のガラスコーティング

⑤高性能空気清浄機の設置

⑥定期的館内換気(強制換気装置は24時間作動していますが、さらに窓の開放を定期的におこなっています)

⑦館内の清拭:これが一番重要です。職員すべてが椅子、診察台、手すりなどを患者様がふれた場所を次亜塩素酸で清拭します。一日何回ではなくその都度拭いています。大きな施設ではできませんが当院ぐらいの大きさゆえに可能なことであり、全職員が意識をもって実行しています。

⑧その他、トイレなども対策済みです。

一番大事に考えていることは他者を思いやる心です。検温で安心ができるのであれば導入することも考えますが、そのことで逆に受診しにくくなりませんか?冬期間は風邪をひいたり、温度差のある場所では咳を誘発します。今は咳をすることも憚れる状況でこれは一種の差別といえます。仮にコロナに感染していてもマスクをしていれば飛沫は飛びません。また、巷に広がっている非接触型の検温が図るたびに体温が違うことを不思議に思いませんか?ほとんどすべてのそのような装置は非国産です。当院にも検温装置購入の案内が山のようにきています。信頼性の高いものであれば良いのですが、この機に粗悪品で儲けようとする人や国を利することはしたくありません。

最近はオゾン発生器や220nmの紫外線照射装置などウイルス除去に効果のあると言われている機械も増えてきました。今後導入を検討するかもしれませんが、当院では職員が総出で清拭を行うことが一番の効果と安心を提供すると考えています。

それでも不安の強い方は特別待合室を使用していただきますので申し出ください。