L-002 坐骨神経痛とは?|第2部
坐骨神経痛の主な原因
坐骨神経痛は病名ではなく症状の総称であり、原因となる病気はさまざまです。
最も多い原因は、腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症ですが、そのほかにも腰椎すべり症や梨状筋症候群などが原因となることがあります。
表7 坐骨神経痛の主な原因
| 病気 | 特徴 |
| 腰椎椎間板ヘルニア | 飛び出した椎間板が神経を圧迫する |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 神経の通り道が狭くなり神経を圧迫する |
| 腰椎すべり症 | 腰椎のずれにより神経が圧迫される |
| 梨状筋症候群 | お尻の筋肉が坐骨神経を圧迫する |
| 腫瘍・感染症など | まれですが原因となることがあります |
原因となる病気によって治療法は異なるため、正確な診断が重要です。
年齢によって原因は異なります
坐骨神経痛は年代によって原因となる病気が変わる傾向があります。
表8 年代別に多い原因
| 年代 | 主な原因 |
| 20〜40歳 | 腰椎椎間板ヘルニア |
| 40〜60歳 | ヘルニア・腰椎すべり症 |
| 60歳以上 | 腰部脊柱管狭窄症 |
年齢だけで原因を判断することはできませんが、診断の参考になります。
放置するとどうなる?
軽い症状であっても、原因によっては徐々に悪化することがあります。
特に神経への圧迫が続くと、痛みだけでなく筋力低下や感覚障害が残る場合もあります。
表9 放置によるリスク
| 起こりうること | 内容 |
| 痛みの慢性化 | 日常生活に支障をきたす |
| しびれの悪化 | 神経障害が進行する可能性 |
| 筋力低下 | 足に力が入りにくくなる |
| 歩行障害 | 長時間歩けなくなる |
| 排尿・排便障害 | 緊急治療が必要となることがある |
症状が続く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
坐骨神経痛の検査
診察では、痛みやしびれの場所、筋力、感覚、反射などを確認し、必要に応じて画像検査を行います。
表10 主な検査
| 検査 | わかること |
| 診察 | 神経症状や痛みの部位 |
| レントゲン検査 | 骨の変形、すべり症など |
| MRI検査 | 椎間板・神経・脊柱管の状態 |
| 必要に応じた追加検査 | 症状に応じて実施 |
MRI検査は、神経や椎間板の状態を詳しく確認するために重要な検査です。
坐骨神経痛の治療
治療は原因や症状の程度に応じて選択します。
多くの患者様では保存療法で改善が期待できます。
表11 主な治療法
| 治療 | 内容 |
| 内服治療 | 痛みや炎症を抑える |
| リハビリテーション | 身体機能の改善と再発予防 |
| 運動療法 | 筋力・柔軟性の改善 |
| 神経ブロック治療 | 神経の炎症や痛みの軽減を目指す |
| 手術 | 保存療法で改善しない場合に検討 |
患者様一人ひとりの状態に合わせて、複数の治療を組み合わせることが大切です。
神経ブロック治療の役割
坐骨神経痛では、神経ブロック治療が有効となる場合があります。
当院では、病態に応じて神経根ブロックや腰部神経叢ブロックなどを行い、痛みの軽減と原因の診断に役立てています。
神経ブロック治療は、すべての患者様に行う治療ではなく、診察や画像検査の結果をもとに適応を判断します。
リハビリテーション・運動療法
痛みが落ち着いた後は、再発予防のためにリハビリテーションや運動療法が重要です。
腰や股関節周囲の筋力を維持し、柔軟性を高めることで、腰への負担を軽減することが期待できます。
表12 リハビリテーションで期待できること
| 内容 | 目的 |
| ストレッチ | 柔軟性の改善 |
| 体幹トレーニング | 腰を支える筋力の向上 |
| 姿勢指導 | 腰への負担軽減 |
| 動作指導 | 再発予防 |
ごうだ整形外科の診療実績
坐骨神経痛の診療では、原因を正確に診断し、適切な治療を選択することが重要です。
当院では、画像診断と保存療法を組み合わせ、患者様一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
表13 ごうだ整形外科の診療実績
| 項目 | 実績 |
| 外来患者数(2院合計) | 1日約450名 |
| MRI検査 | 年間約3,500件 |
| 神経ブロック治療 | 年間約2,000件 |
| リハビリテーション | 1日約150単位 |
| PRP-FD療法 | 北海道トップクラスの治療実績 |
| 培養上清液治療 | 累計約300回(2年間) |
これらの診療経験をもとに、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案しています。
(第3部へ続く)
